AGA治療の初期脱毛とは｜症状はいつまで続く？対処法も解説

AGA治療をはじめると初期段階で脱毛が起こる場合があり、「いつまで脱毛が続くのか」「二度と生えてこなくなるんじゃないか」と驚く人も多いです。

そこで今回はAGAの初期脱毛はいつからいつまで続くのか、初期脱毛の対処法や終わらない場合の原因について解説します。

AGA治療による初期脱毛とは？

AGA治療薬を服用すると初期段階で抜け毛が増えます。これは『初期脱毛』と呼ばれるもので、ほとんどの人にあらわれる症状です。もともと生えていた髪の毛が抜けていくので心配になる方も多いでしょう。

しかし何故、初期脱毛が起こるのでしょうか？それはAGA治療薬が「今生えている髪の毛」に働きかけるものではなく、「ヘアサイクル」に働きかけるものだからです。

AGAのヘアサイクルとは

毛にはヘアサイクルがあり「成長期」「退行期」「休止期」と進んでいきます。正常なヘアサイクルであれば、成長期は2〜6年かけて進んでいき、休止期に入って毛が抜け落ちます。

成長期	2〜6年
退行期	2週間
休止期	3〜4ヶ月

しかしAGAが発症すると成長期は極端に短縮され、弱く細い毛しか生えてこず、すぐに休止期へと進んでしまうのです。そのため抜け毛は多くなり薄毛になっていきます。

出典：https://ikebukuro-aga-clinic.jp/column/column-1217/

治療薬で初期脱毛が起こる理由

ヘアサイクルがすぐに休止期へ向かうのを防ぐため、AGA治療薬ではヘアサイクルを整えるように働きかけます。この作用によって、新しい成長期が始まります。

休止期中に生えていた古くて弱い髪の毛は、新しい成長期に押し出されるため、抜け毛となるのです。これがAGA治療薬で初期脱毛が起こるメカニズムです。

出典：https://www.agaskin.net/column/details/?id=detail_22

初期脱毛の見た目はどれくらい？

初期脱毛で抜け落ちる毛髪の量には個人差はありますが、見た目では分からないケースが多いです。

AGAを未発症で1日100本と言われているので、抜け毛が約2〜3倍も増えるイメージです。

出典：https://ikebukuro-aga-clinic.jp/faq/faq-115/
出典：【医師が教える】AGA治療の初期脱毛｜期間や本数は？

目立つ初期脱毛を隠すには

人によっては初期脱毛が目立ってしまって恥ずかしいと思う人もいます。しかしここで治療薬をやめると、せっかく効いてきた薬の効果がなくなります。

そのため、脱毛部分が目立たないように隠す方法がおすすめです。

AGA治療の初期脱毛の期間｜いつからいつまで続くの？

初期脱毛は、治療薬を服用してから10日後〜1ヶ月後くらいに起こり始めます。最初は抜け毛の量が増えて不安になりますが、ほとんどの人が通る道なので必要な期間と考えましょう。

初期脱毛の期間には個人差がありますが、だいたい3ヶ月程度で古い毛が抜け落ちます。

3ヶ月経てばヘアサイクルが正常に戻り、健康的な髪の毛が生えてきます。

出典：https://www.agaskin.net/column/details/?id=detail_22

2回目の初期脱毛

稀に初期脱毛が落ち着いたあと、再び毛が抜けることがあります。これは2回目の初期脱毛で、成長して生えてきた毛が弱く細い場合に起こります。

しかし、何度も繰り返したり期間が長いと感じる場合には、AGA以外の脱毛症である可能性も否定できません。

出典：https://agacare.clinic/official/column/effect/1618/

初期脱毛がでたときはどうすればいい？対処法3つ

初期脱毛はヘアサイクルや頭皮を整えるものであり必要不可欠なものです。初期脱毛の症状が出たら、初期脱毛が終わったあとに健康的な毛が生えやすいようなケアしておくのが良いでしょう。

ケア方法は主に以下の3つです。

出典：https://www.agaskin.net/column/details/?id=detail_22

1.生活習慣の改善

健康的な髪の毛を生やすめにできる方法が、生活習慣の改善です。悪習慣を続けていると、せっかく髪の毛が生えてきても健康に育たないため、再び抜け落ちてしまう可能性があります。

育毛にはストレスも大敵です。過度なストレスがあると自立神経が緊張し、毛乳頭に十分な栄養が届かなくなります。

2.頭皮マッサージ

健康的な髪を育てるために、頭皮の健康状態を良くしておく必要があります。髪への栄養は血液によって運ばれているので、頭皮マッサージでしっかりと血流を促進させるのも有効です。

強くやると炎症の恐れがあるので、優しく爪を立てずにマッサージを行いましょう。

3.過度な飲酒や喫煙を見直す

適度な飲酒なら問題ありませんが、過度な飲酒はDHTを増加させる可能性があると言われています。アルコールを分解するために、髪の毛の栄養素であるアミノ酸も消費します。

また喫煙は血管を縮小させ、栄養素のひとつであるビタミンCを消費します。

初期脱毛が起こるAGA治療薬は3種類

AGAの治療で使われる治療薬は以下の3つです。それぞれの特徴と初期脱毛の内容を見ていきましょう。

プロペシア（フィナステリド）による初期脱毛

引用：http://samuraiclinic.com/aga-finasteride/

フィナステリドは「5αリダクターゼ」を抑制して抜け毛を止める成分。プロペシアと呼ばれる治療薬に配合されています。

プロペシアは短縮されたヘアサイクルの成長期を改善し、強くて太い毛が生えるよう働きかけます。

抜け方は短期で一気に抜けてしまう場合や、徐々に抜けていく場合など様々ですが、通常1〜3ヶ月で落ち着くでしょう。

ザガーロ（デュタステリド）による初期脱毛

引用：https://fit.clinic/medicine/aga/zagallo/

デュタステリドも「5αリダクターゼ」を抑制して抜け毛を止める成分。ザガーロと呼ばれる治療薬に配合されています。

プロペシアは、Ⅱ型の5αリダクターゼのみにしか作用しませんが、ザガーロはⅠ型とⅡ型どちらにも作用するので効果の期待値が高いと言われています。

初期脱毛は早い人で服用開始から10日ほどで始まり、1ヶ月半ほどでおさまります。

ミノキシジルによる初期脱毛

引用：https://ningyocho-cl.com/hair/minoxidil-kouka/

ミノキシジルは発毛効果が認められている唯一の治療薬です。元々は高血圧治療用の血圧降下剤として使用していましたが、副作用として発毛効果が認められAGA治療薬として使用されるようになりました。

ミノキシジルは血管拡張、血流改善、毛包細胞の増殖などの効果があり、毛包の活動を活発化させます。

ミノキシジルの初期脱毛も服用してから、10日〜1ヶ月程度で起こり、1ヶ月〜3ヶ月ほどすると徐々に抜け毛の量は落ち着いてきます。

初期脱毛がひどい！終わらない要因3つ

2〜3ヶ月以上経っているのに初期脱毛が終わらない方は、以下の可能性があります。

1.頭皮が炎症している

外用剤を頭皮に塗布している方は、頭皮が炎症している可能性があります。頭皮の健康状態は最悪の状態で、そのまま使用し続けても効果はでません。

まずはAGAクリニックや病院の皮膚科で頭皮を見てもらいましょう。場合によっては使用を一時中断してください。

2.生活習慣が乱れている

健康的な髪の毛を育てるためには、頭皮の血流をよくして、髪の毛に栄養素をたくさん送らなければなりません。生活習慣が乱れていると、血流は悪化し栄養素も失われます。

ストレスをできるだけ溜めない、質の高い睡眠をとる、適度な運動をする、バランスのとれた食事をとるなど生活習慣を整えましょう。

3.薄毛の原因がAGA以外

そもそもの抜け毛の原因がAGA以外なら、AGA治療薬を飲んでも改善しません。AGA以外の薄毛には、以下の脱毛症があります。

本当にAGAなのか不安に思ったら、医師に相談して再診察してもらいましょう。

出典：【医師が教える】AGA治療の初期脱毛｜期間や本数は？

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よくある質問

まとめ

今回は、AGA治療で起こる初期脱毛について解説しました。初期脱毛は必要不可欠なものであり、薬が効いている証なので心配いりません。

抜け毛を止めるのではなく、強く太い健康的な毛が生えやすいよう頭皮を整えましょう。生活習慣の改善が効果的です。どうしても気になるなら、美容院で髪型を変えたり帽子やウィッグなどで対処するのがおすすめです。