AGA予防法とセルフチェック項目

「将来のためにAGAの予防法を知りたい」「最近薄毛・抜け毛が気になってきたけど食い止められる?」と悩んでいる人も多いでしょう。

AGAを予防するためには、まずは自分がAGAの可能性があるかの把握が必要です。そこで今回は、AGA・薄毛の予防や改善に効果的な方法や、AGAのセルフチェック項目を紹介します。

AGAの治療法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
[医療記事注釈]

AGA・薄毛予防や改善に効果的な5つの対策

鏡で身嗜みを整えている男性

AGAや薄毛の予防には自分でもできる対策法があります。どれもすぐに始められるものばかりなので、ぜひ参考にしてください。

自分でできる5つのAGA対策法
  1. 食生活の見直し
  2. 質の良い睡眠を心掛ける
  3. 正しいヘアケア
  4. ストレス発散
  5. 禁煙

1.食生活の見直し

身体と同様に、髪の毛も普段の食事で取り入れた栄養素から作られています。特に髪の毛にとって必要な栄養素は以下のものが挙げられます。

髪の毛に必要な栄養素
  • タンパク質:肉・魚・卵・乳製品 等
  • ビタミン類:豚肉・レバー・大豆・野菜 等
  • アミノ酸:魚・鰹節・ごま 等
  • 亜鉛 等:魚介類・レバー・カキ・煮干し 等

以上の食品を積極的に取り入れれば、健康的な頭皮環境や髪の毛を作るのに役立ちます。

出来れば毎日の食事の中に取り入れることが理想的ですが、難しい場合には「サプリメント」も使って賢く摂取していきましょう。

頭皮環境を悪化させる「脂肪」や「糖分」「塩分」の多い食べ物の摂りすぎにも、気をつけてくださいね。

出典:AGAメディカルケアクリニック

2.質の良い睡眠を心掛ける

AGA予防は睡眠

髪の毛の健康的な成長のためには、上質な睡眠をとることも不可欠です。質の良い睡眠をとるためには、以下のことを心がけるのが効果的と言われています。

上質な睡眠で心がけること
  • 就寝時間を決める
  • 入眠前に入浴で疲れをとる
  • まとまった睡眠時間をとる
  • 寝心地の良い寝具・照明にこだわる

髪の毛の成長に不可欠なホルモンは、眠ってから2時間の間に多く分泌されることが分かっています。

 分泌されたホルモンは時間をかけてゆっくりと全身をめぐるので、少なくとも5~6時間は睡眠時間を持つのが理想的です。

そのため、起きなければならない時間から逆算して眠りに入る時間を決めましょう。

寝る時間のほかにも寝具や照明・お風呂など、自分にとってリラックスできる環境にこだわることもポイントですよ。

出典:AGAメディカルケアクリニック

3.正しいヘアケア

正しいヘアケアでAGA予防

ヘアケアも健康的な髪の毛の成長・頭皮環境のために大切な事です。しかし間違ったヘアケアを続けると、逆に薄毛の原因にも繋がります。

 例えば、1日に何回もシャンプーをすると頭皮が乾燥しやすくなります。

反対にシャンプーが不十分なせいで皮脂やスタイリング剤が付いたまま寝てしまうことも、抜け毛が増えることもあるので注意しましょう。

おすすめの頭皮ケアは「頭皮マッサージ」です。血行が改善して、髪の毛の成長を助けてくれます。

出典:AGAメディカルケアクリニック

4.ストレス発散

ストレス発散でAGA予防

日常的にストレスに晒された環境にいると、交感神経を刺激して頭皮の血管が収縮し、血流が悪くなります。

血流が悪くなると、頭皮・髪の毛に十分な栄養や酸素が生きにくくなり抜け毛が増える原因にもなるので注意が必要です。

趣味の時間やリラックスする時間などを設けて、ストレスを適度に発散するのが良いでしょう。

出典:AGAメディカルケアクリニック

5.禁煙

喫煙の習慣がある人は、タバコを吸わない人よりも薄毛になる可能性が高いと言われています。

 タバコに含まれている「ニコチン」や「タール」といった物質が血管収縮作用があるため、頭皮や髪の毛に必要な栄養が行き渡りにくくなることが原因です。

禁煙が一番の近道ですが、いきなり一切のタバコを断つことは難しく、ストレスになりかねません。

徐々に本数を減らしつつ禁煙に繋がるように頑張っていきましょう。

出典:AGAメディカルケアクリニック

AGAの特徴と原因|20代から予防開始がおすすめ

AGAは20代から対策がおすすめ

AGA発症の仕組み

AGAは、他の脱毛症とは異なる仕組みで薄毛になります。

AGA発症の仕組み
  1. テストステロンが5αリダクターゼと結合してDHTになる
  2. 男性ホルモンレセプターがDHTと結合して脱毛因子TGF-βが増加
  3. TGF-βが毛乳頭や毛母細胞に髪の育成を抑制する命令を出す
  4. ヘアサイクルが乱れることによってAGAが進行する

テストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素と結びついて悪玉の男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されてしまいます。

ヘアサイクルが乱れると、しっかりと成長する前に髪の毛が抜け落ちてしまうので、徐々に薄毛が進行してしまうのです。

出典:AGAメディカルケアクリニック

AGAは放置するとどんどん進行する

AGAは進行性脱毛症

AGAは他の脱毛症とは異なり、そのままにしておいても薄毛が進んでしまうのが特徴です。

 放置し続ける期間が長くなった結果、おでこの生え際からつむじ部分にかけてほとんど髪の毛がなくなってしまうケースもあります。

AGAの治療は年齢が上になるほどに効果が出にくい傾向にありますが、年齢よりも発症してからどれくらい期間が空いてしまったかのほうが重要です。

AGAの進行具合が軽度の40代と、かなり進行した20代と比べると、40代のほうが治療効果を実感しやすい傾向にあります。

出典:AGAメディカルケアクリニック

AGA特有の進行パターンが存在する

AGAの進行パターンを気にする男性

AGAは独特の進行パターンが存在しています。

AGAの進行パターン
  • M字:おでこの生え際から進む
  • O字:つむじ部分から進む
  • U字:おでことつむじの両方から進む

詳しい分類は「ハミルトン・ノーウッド分類」で区別することが可能です。

分類を元に頭皮・頭髪の状態をみるとAGAの進行度が分かり、どのような治療をどの程度すれば成果が出るかを予測できます。

出典:AGAメディカルケアクリニック
出典:AGAメディカルケアクリニック

AGAの予防・対策は早めがおすすめ!

AGAは発症してしまうと、何もしなければどんどん進行してしまいます。

 もしAGAの進行具合が初期であれば、治療期間・治療費用もグっと抑えることが可能です。

なお、AGA自体を改善・対処するためにはAGAクリニックで診断を受けて適切な治療を受ける必要があります。

「もしかしたらAGAかもしれない」と悩んでいる間にも進行していくので、気になったら早めにクリニックの受診がおすすめです。

出典:AGAメディカルケアクリニック
出典:AGAメディカルケアクリニック

AGA・薄毛の判断ポイント|セルフチェック項目7つ

AGAのセルフチェック

1.以前よりも抜け毛が増えた

AGAかどうかを見極めるポイントで一番簡単なのは、抜け毛の本数が増えたかどうかです。

AGAはヘアサイクルの成長期が極端に短くなってしまうことで十分に育ち切る前に抜けてしまいます。

以前と比較して抜け毛が増えたと感じるのであれば、AGAの可能性を疑いましょう。

出典:AGAメディカルケアクリニック

2.つむじ・おでこの薄毛が気になる

AGAは独特の進行パターンがあるので、どこで薄毛が進んでいるかでも予想することが可能です。

 AGAは、特に「おでこの生え際」と「つむじ部分」の薄毛が進んでいきます。

これは、おでこの生え際やつむじ部分はAGAの発症原因でもある「5αリダクターゼ」が多く分布していることが関わっています。

いわゆる「M字ハゲ」や「O・U字ハゲ」が気になる人も、AGAの発症リスクがあると考えて良いでしょう。

出典:AGAメディカルケアクリニック

3.髪の毛のボリュームが減った・細くなった

髪の毛が減ったと悩む男性

AGAを発症すると、ヘアサイクルの中でも「成長期」が短くなってしまうので、1本1本の髪の毛が細く・短い状態になってしまいます。

そのため、髪の毛全体のボリュームが減ったように感じるようになります。

 「ヘアセットが思うようにいかない」「セットしてもすぐにヘタってしまう」といったことがあれば、すでに髪の毛が細くなっている可能性があります。

出典:AGAメディカルケアクリニック

4.家族・親戚に薄毛の人がいる

もし家族や親せきに薄毛の人がいる場合も、AGAの発症リスクがあります。

特に母方の祖父が薄毛だと75%の確率、母方の曽祖父も薄毛ならおよそ90%の確率でAGAになる可能性があると考えられています。

父親も薄毛の場合はさらに自分もAGAになる可能性が高くなるので、早めにAGAの対策をしておきましょう。

出典:AGAメディカルケアクリニック

5.同世代の人と比較して髪の毛の量が少ない

同世代で肩を組んで座っている画像

自分と同じ世代の人と比較して、髪の毛の量が少ないかどうかも判断基準になります。

 AGAの発症は年齢よりも遺伝・体質が関係しているので、20代・30代という若い世代でも悩んでいる人は少なくありません。

そのため、自分が20代・30代の人は同年代と比較して毛量が少ないかどうかもチェックポイントとなります。

出典:AGAメディカルケアクリニック

6.ストレスフルな日常を送っている

日常的にストレスを感じた生活を続けると精神的・肉体的な変化が現れることがあります。

 ストレスの影響で自律神経が乱れてしまうと、頭皮環境にも悪影響を及ぼす危険性があります。

ストレスが直接的にAGAの原因になるというデータはありません。しかし他の脱毛症である円形脱毛症を引き起こす原因となる場合があるので、ストレスを溜めないことが重要です。

自分にあったストレス発散方法を見つけることがおすすめですよ。

出典:AGAメディカルケアクリニック

7.不規則な生活が続く

不規則な生活で不安定な男性

「睡眠不足が続く」「食事の栄養バランスが偏っている」など、生活習慣が不規則になっていることも、抜け毛の増加につながります。

睡眠不足が続くと、血管が収縮して頭皮に十分な栄養や酸素が届きにくくなります。

 十分な栄養がとれていないと、抜け毛のほかにフケ・かゆみ・べたつきといった頭皮トラブルが起きやすくなるので要注意です。

科学的根拠のあるAGA治療はクリニックで|3つの治療法

1.内服薬・外用薬

AGAの治療法の中で一般的なのが「内服薬」と「外用薬」によるものです。

AGA治療薬の種類と効果
  • フィナステリド・デュタステリド:抜け毛の抑制
  • ミノキシジル・アロビックス:発毛効果

いずれの治療薬も、日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度が最高ランクのAと評価されています。

出典:AGAメディカルケアクリニック

2.メソセラピー・HARG療法

メソセラピー・HARG療法のイメージ

メソセラピーやHARG治療は、発毛効果のある薬剤などを直接頭皮に注入する治療法のことです。

薬剤効果によってヘアサイクルが正常に戻り、健康的な髪の毛に生まれ変わることを目的としています。

メソセラピー・HARG療法はいずれも、内服薬・外用薬よりも高額になる傾向にあります。

出典:AGAメディカルケアクリニック

3.自毛植毛

植毛には自毛植毛と人工植毛の2種類がありますが、日本では比較的副作用の少ない「自毛植毛」が主流です。

 自分の後頭部の髪の毛など、AGAの影響を受けにくい部分の髪の毛を薄毛が進行している部分に移植する治療法になります。

自毛植毛は、移植が成功すれば抜け落ちても再び髪の毛が生えてくるのがメリットです。

デメリットとしては、治療費が300万円を超えることが多い・移植のための十分な髪の毛が必要といった面が挙げられます。

出典:AGAメディカルケアクリニック

AGAクリニックおすすめ5選|医学的根拠のある予防が可能

[AGAクリニック3選]

よくある質問

亜鉛を摂ると髪の毛は増える?
亜鉛は髪の毛の成長をサポートする効果はあります。そのため薄毛でお悩みの人も積極的に摂ってほしい栄養素ではありますが、たくさん摂ったからといって髪の毛が一気に増えることはありません。
むしろ目安量を超えて摂取することは、腹痛・吐き気・下痢のリスクが上がります。
出典:AGAメディカルケアクリニック
10代でも発毛させることはできますか?
AGAの治療に効果のある薬は基本的に20歳以上でないと処方ができません。そのため10代のでは生活習慣の改善や育毛ケアが中心となります。
夜更かしや暴飲暴食をしないようにし、脂っぽい食事・スナック菓子の食べ過ぎにも気を付けましょう。
出典:AGAメディカルケアクリニック
朝シャンは禿げるって本当?
洗い方次第によっては薄毛になる可能性があります。朝シャンが禿げるといわれる理由として「紫外線」によるダメージが挙げられます。
シャンプーの洗浄成分によって頭皮が乾燥しやすい状態になり、紫外線ダメージをより受けやすくなり薄毛につながるという事です。
出典:AGAメディカルケアクリニック
漢方で薄毛は治る?
発毛効果のある漢方薬はありませんが、漢方の効果によって体質改善が期待できます。
出典:AGAメディカルケアクリニック
育毛サプリメントで髪の毛は生える?
残念ながら育毛サプリメントで髪の毛は生えません。育毛サプリには髪の毛の成長に必要な栄養素が配合されており、健康的な髪の毛が育つためのサポートとしては活用できるでしょう。
AGAの治療薬の副作用で睡眠障害になることはある?
AGA治療薬で挙げられる副作用は「肝機能障害」「倦怠感」「かゆみ・かぶれ(外用薬)」「性欲減退」などです。いずれも可能性は0.1〜0.2%と低いので過度に心配する必要はありません。

しかし、頭皮や体調に異常を感じたら、速やかに医師に相談しましょう。

男女で薄毛対策は異なる?
基本的な対策は男女で一緒ですが、女性は過度なダイエットが原因で薄毛が進むことが多いので、栄養バランスのとれた食事を心掛けましょう。なおクリニックで治療を受ける場合は、男女で処方される薬が異なります。
出典:AGAメディカルケアクリニック

まとめ

AGAの予防・改善方法などを紹介しました。AGAは他の薄毛とは異なり進行性の脱毛症なので、一度発症してしまうと何らかの対処をしないとどんどん薄毛が進んでしまいます。

根本的な治療はAGAクリニックや皮膚科での専門的な機関での受診が必須ですが、健康的な頭皮環境を整えることは自分でも可能です。

もしAGAかもしれないと感じたら、なるべく早くクリニックの受診をおすすめします。

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