AGA治療は保険適用される？費用相場と安く抑えるコツを解説

「AGA治療を受けたいけれど、保険適用されないって本当？」「自由診療だと費用が高くて治療を受けられない」と悩んでいる男性も多いでしょう。

確かにAGA治療は保険適用外ですが、場合によっては保険が適用される可能性があります。そこで今回は保険適用される薄毛治療と、AGA治療にかかる費用相場について解説します。

AGA治療で保険は適用される？

薄毛治療に関しては、診断内容によって健康保険が適用される場合があります。しかしAGA治療は保険適用されません。

AGA治療が保険適用外の理由

健康保険の適用は「日常生活を送るのに治療が必要な病気か」がひとつの判断基準とされています。骨を折ってしまった、風邪をひいてしまったなどの場合、日常生活に支障をきたすので治さなければなりません。

AGAの多くは、保険が適用されない「自由診療」として扱われます。

出典：https://agacare.clinic/official/column/effect/880/

医療控除も対象外

自分や家族の年間医療費が10万円を超えた場合、税金から控除される『医療費控除』という制度があります。

AGA治療は多額の費用がかかるのでせめて医療控除できればと思いますが、残念ながら医療控除も対象外です。

AGA治療は上記の美容に分類されるので、医療費控除外となります。ただし疾患による抜け毛や脱毛症であれば、例外的に医療費控除が認められる場合もあるでしょう。

出典：https://www.hokende.com/life-insurance/medical/columns/medicaldeduction

皮膚科で受診すれば保険適用される？

病院で治療すれば保険適用されると思われがちですが、AGA診療はどこで治療を受けても健康保険適用外です。

保険が適用される頭皮トラブル｜AGA以外が原因の脱毛症

AGA以外の頭皮トラブルが原因で脱毛が起こっている場合、保険が適用される可能性があります。

円形脱毛症

円形脱毛症とは、楕円形に脱毛斑が生じる症状です。10円玉くらいの円形で、1箇所または数箇所にわたり毛が抜け落ちてしまいます。円形脱毛症は「自己免疫疾患」として考えられています。

自己免疫疾患が起こるはっきりとした原因は分かっていませんが、遺伝・免疫・環境的要因が関わっているのではと言われています。特にストレスを強く受けた場合に発症する方が多いです。

脱毛斑が少数の場合はステロイド剤を塗布し、多発の場合はステロイドの局所注射やステロイド内服を使用して治療します。これらの治療は保険が適用されます。

出典：https://www.bea-agaclinic.jp/enkeidatumoushou-alopecia-areata/

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、脂漏性皮膚炎によって起こる脱毛症のひとつ。 シャンプーをしっかりしてもフケが大量発生し、そのせいで毛穴が詰まり抜け毛が増えます。

脂漏性脱毛症はマラセチアと呼ばれる微生物が原因と言われており、量が増えることで炎症を招くことが多いです。

また、シャンプーのしすぎや爪を立てて洗う人は洗髪方法を見直したほうがいいでしょう。

出典：https://www.agaskin-woman.jp/lab/nukege/shirosei-faga/
出典：https://hc.mochida.co.jp/skincare/dandruff/dandruff7.html
出典：https://www.shinjyuku-ekimae-clinic.info/hihuka/shirouseihihuen.html

機械的脱毛症

機械的脱毛症は物理的にダメージを受けることで起きる脱毛症です。大きく以下の3つのものに分かれます。

圧迫性脱毛症	強い圧迫刺激を数時間異常受けると引き起こされるものです。かつら止めやきつめのヘルメットをかぶるなどが該当します。
牽引性脱毛症	長時間にわたって髪を引っ張らてしまうことで起こるものです。髪を縛ったり、固定したり女性に多い脱毛症です。
抜毛症	ストレスが原因で自分で自分の髪の毛を引き抜いてしまう脱毛症です。

円形脱毛症や脂漏性脱毛症と同様、保険適用される治療と適用されない治療があります。

出典：https://www.tokyoaoyama-aga.com/column/column11/
出典：https://www.eastcl.com/minoxidil-top/difference-otcmedicine/
出典：https://www.agaskin-woman.jp/menu/pantogar.php

びまん性脱毛症

びまん性脱毛症は、髪の毛がまばらに抜けていき髪全体のボリュームがなくなっていく脱毛症です。 ホルモンバランスの変化・血流不足・栄養不足などが原因と言われています。

カルプロニウム塩化物などの外用薬を使用する場合は、保険が適用されます。

出典：https://agacare.clinic/official/column/effect/880/

AGA治療にかかる費用の相場

AGAクリニックで有名な『AGAスキンクリニック』を例に、各治療法の費用相場を見ていきましょう。

内服薬・外用薬

AGA治療薬には内服薬と外用薬の2種類があります。

内服薬である「プロペシア（フィナステリド）」「ザガーロ（デュタステリド）」は、抜け毛を抑制する効果があるものです。「ミノキシジル」は内服薬と外用薬があり、どちらも発毛効果が期待できます。

初診料・再診料	0円
プロペシア（28錠）	初回　4,600円 2回目以降　7,700円/月
ザガーロ（30錠）	初回　5,300円 2回目以降　9,500円/月
Rebirth タブレットA （ミノキシジル）	7,700円/月
ミノキシジル外用薬	6,800円

AGAスキンクリニックではフィナステリドのジェネリック医薬品も用意されており、28錠で初回3,700円、2回目以降は6,200〜6,600円なので、価格をおさえた治療が可能です。

出典：https://www.agaskin.net/price/

メソセラピー・HARG療法

メソセラピー・HARG療法とは、注射器を使用して頭皮に治療薬を注入する方法です。

持病が原因で治療薬を服用できない人でも利用できるのがメリットで、効果を実感するまでの期間も内服薬や外用薬に比べて早いと言われています。

2cc（6回未満）	88,000円/1回
2cc（6回以上）	66,000円/1回
2cc（12回以上）	55,000円/1回
4cc（6回未満）	110,000円/1回
4cc（6回以上）	88,000円/1回
4cc（12回以上）	77,000円/1回

AGAスキンクリニックでは『Dr’sメソ治療(AGAメソセラピー)』という治療名で、新しい毛髪を生成する「ミノキシジル」や「ケラチノサイト成長因子」などが配合されたオリジナル発毛カクテルを注入します。

出典：https://www.agaskin.net/chiryo/mesotherapy/

自毛植毛

自毛植毛は自身の髪の毛を薄毛部分に埋め込む治療方法です。ホルモンの影響をあまり受けていない発毛している部分から、毛根ごと移植します。

移植後もヘアサイクルは継続するので、一度抜け落ちたとしても再び生えてくるためメンテナンス不要です。

植毛の種類	内容	相場金額（500グラフト）
スマートグラフト自毛植毛	採取した毛根を冷却して鮮度を保つ。新鮮な状態で移植するので定着率が高い。	80万円
FUT法（ストリップ法）	メスを使用して頭皮ごと移植毛を採取する。傷つけにくく広い面積に対応できるが傷口の完治に時間がかかる。	50万円
FUE法	パンチを使用して毛根ごと採取。メスは使わないので傷口が小さいが時間がかかり高額。	60万円
CHOI法（ニードル法）	1本1本手作業で埋めるので自然な植毛が可能。反面、広い面積が難しく高額になりやすい。	80万円
ARTAS植毛（ロボット植毛）	ロボットを使用して採取する方法。毛根を傷つけにくく、短時間で採取が可能。	50万円

自毛植毛には採取方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

出典：https://www.agaskin.net/chiryo/transplantation/

AGAの治療費を安く抑える4つのコツ

自由診療のため高額になるAGAの治療費ですが、費用を安く抑えるコツがあります。ここでは以下の4つの方法をご紹介します。

1.ジェネリック医薬品の活用

1つ目がジェネリック医薬品の活用です。治療薬にはジェネリック医薬品があり、先発医薬品よりも安価で購入できるのでおすすめです。

ジェネリックは先発医薬品と同じ有効成分を含有しているので、効果や副作用などに違いはありません。

AGA治療薬を購入するときは、ジェネリック医薬品を利用するのが治療費を安く抑えるコツです。

出典：https://www.eastcl.com/zagallo-regular/

2.早期治療開始

2つ目が早期に治療を開始することです。AGAは徐々に進行していき、年齢を重ねるにつれ薄毛になっていきます。

治療をはじめるのが早ければ効果も早く実感でき、そのあと減薬もできるので、治療費は安くなっていきます。

「もしかしかたらAGAかもしれない」と思ったタイミングで治療を開始するのが治療費を安く抑えるコツです。

※出典：https://www.uktsc.com/thestyledictionary/aga-cost#heading2

3.初診料・再診料が無料のクリニック

AGAクリニックの中には、初診料・再診料を無料にしているところがあります。治療薬の料金しかかからないので、金銭的な負担が大きく減る可能性が高いです。

※出典：https://agacare.clinic/official/column/effect/880/

4.割引キャンペーンやオンライン診療

各AGAクリニックでは定期的にキャンペーンを実施しています。

他院や他のサービスからのりかえで「薬代を20％OFFキャンペーン」、治療を体験してアンケートに協力すれば「半額モニターキャンペーン」、治療で使用できる「50,000円分割引チケット」など様々です。

オンライン診療はスマホやPCを使用して自宅で診療、薬は指定の住所に配送してくれるので、交通費を抑えられます。

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[AGAクリニック3選]

よくある質問

まとめ

今回は、「AGA治療は保険適用外であること」「保険適用される薄毛治療の内容」について解説しました。

AGA以外の頭皮トラブルであれば保険が適用される可能性があるので、まずは診察を受けてAGAかどうか診断してもらいましょう。

AGAは進行すればするほど、回復するのに時間やお金がかかってしまいます。薄毛が気になり始めたら、なるべく早くクリニックを訪れるのがおすすめです。