AGAは本当に治る？｜薄毛・はげの原因やクリニックでの治療法

日本人男性の3人に1人は、AGAの可能性があることをご存知でしょうか？※「最近髪の毛が薄くなってきた気がする」「このまま放置しても大丈夫なんだろうか？」と悩んでいる人も多いでしょう。

そこでこの記事では、AGAは治るのかについて解説し、治療法とおすすめクリニックを紹介します。

AGAは治療すれば治る？｜ゴールを決めよう

AGAは進行性の脱毛症です。現代の医学では、薬で進行を遅らせることは可能ですが、抜本的な解決策はありません。薄毛対策をするには、継続して治療し続ける必要があります。

完治は難しい

「治療を一切せずに、髪の毛がふさふさの状態を維持する」ことを完治とするなら、難しいと言わざるを得ません。

ふさふさの状態を維持するには、治療をし続ける必要があるのです。

ゴールを決めて治療しよう

AGAは完治できない脱毛症なので、AGA治療を行う際にはゴールを決めるのが大事です。治療開始した当初は薬の量が多い、薬にかかる費用が高いと感じるかもしれません。

少ない薬の量でも治療していれば、誰から見ても薄毛と思われない状態をキープすることも可能です。

自己判断での中断は薄毛に戻る可能性も

AGAは進行性の脱毛症であり、治療はあくまでも進行を抑制するだけです。治療をやめたら数ヶ月で元に戻ってしまう可能性があります。

せっかく進行を抑制できたのに自己判断で治療を中断すると、薄毛状態に戻りまた最初から治療を始める必要が出てきます。

AGA治療は早期開始が肝心｜20代で始める人も

AGA治療は早期開始が肝心と言われています。一般的に薄毛が気になるのは30代前後ですが、20代から治療を始める人も多いです。

治療に早すぎるというタイミングはないので、気になり始めたら治療を開始するとよいでしょう。

早期治療が肝心な理由

早期治療が肝心なのは、2つの理由があります。

薄毛に気づいていない状態でも、ヘアサイクルの異常が起きている可能性があります。

「最近抜け毛が増えた」と気づいたときには、かなり進行が進んでいることも珍しくありません。進行度によっては治療に時間がかかります。

現在のAGA治療は、短縮されたヘアサイクルを抑制する方法です。ヘアサイクルの短縮を抑制し、発毛効果のある薬で治療を行っています。

ヘアサイクルの生涯回数が完全になくなってしまうと、現在の医療では二度と生やすことはできないのです。

出典：https://agahairclinic.or.jp/care/

治療効果を実感できるまでの期間

AGAの治療効果を実感できるまでには、1年間かかると言われています。これだけの期間がかかる理由は、ヘアサイクルの長さです。髪の毛は、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期を経て生えます。

成長期	髪が成長する時期。毛母細胞が分裂し増殖します。（2年〜6年。AGAの場合は数ヶ月〜1年）
退行期	成長が止まる時期。毛乳頭細胞が毛母細胞から離れます。（2〜3週間）
休止期	髪の成長が止まった状態。毛乳頭細胞が縮小します。（2〜3ヶ月）

正常時は成長期が2年〜6年ですが、AGAを発症している場合は、数ヶ月〜1年に短縮されてしまいます。AGA治療は、このヘアサイクルをリセットするところから始まります。

おすすめのAGAクリニック5選

[AGAクリニック3選]

AGAの原因｜遺伝や生活習慣との関係

AGA発症の原因は『男性ホルモン』です。男性ホルモンの「テストステロン」が酵素「5αリダクターゼ」と結合すると、ホルモン『DHT（ジビドロテストロン）』に変換されます。

本来まだ伸び続ける予定だった髪のヘアサイクルが乱れ、薄毛になってしまうのです。

出典：https://agacare.clinic/official/column/724/

AGAを発症する人と発症しない人の差

男性ホルモンや酵素は存在していても、AGAを発症する人と発症しない人がいます。実はDHTの原因となる酵素「5αリダクターゼ」がどれだけ活性化するかは、遺伝すると言われています。

男性ホルモンレセプター（受容体）の感受性の強さも、AGA発症に大きく関わっています。

男性ホルモンレセプターが強いとDHTをキャッチしやすくなるため、毛乳頭細胞に脱毛の命令を出す脱毛因子が増加し、薄毛になります。

出典：https://agacare.clinic/official/column/724/

生活習慣は関係ない？

生活習慣の乱れによってAGAが発症するわけではありませんが、AGAが進行する可能性は高いと言われています。特に以下の生活習慣は見直しましょう。

食生活

栄養素のバランスに気をつけましょう。タンパク質・ビタミン・亜鉛・アミノ酸などは、育毛効果の高い栄養素と言われています。普段の食事でも積極的に取り入れましょう。

また、脂肪分や塩分、糖分の多い食事を摂りすぎると、頭皮環境が悪化するので注意が必要です。

睡眠

睡眠の質と長さにも気をつけましょう。就寝時間がバラバラ・睡眠時間が極端に短い場合には、髪の成長ホルモンの分泌が悪くなります。

眠りについてから2時間までに成長ホルモンは分泌され、そのあと全身に広がっていくと言われています。5〜6時間以上の睡眠は心がけるようにしましょう。

睡眠の質を高めるために、寝る前のブルーライトを避ける（スマホやPCを見ない）、ゆっくり入浴する、リラックスするなど、より良い睡眠環境を作る工夫をしましょう。

喫煙

喫煙者の方がタバコを吸わない人よりも、薄毛になりやすいと言われています。

すぐに禁煙するのは難しいですが、禁煙外来を受診したり、電子タバコやパイポに変えてみたりなど、本数を減らしていく工夫をすると良いでしょう。

出典：https://agacare.clinic/official/column/improvement/763/

AGAを治すにはクリニックへの相談がおすすめ

AGAは治療薬を利用して治すのが一般的です。自身で薬を輸入する方法もありますが、副作用もあるので自己判断での購入は危険です。必ず病院の皮膚科かAGA治療専門クリニックに相談しましょう。

皮膚科は「抜け毛を抑制する治療」、クリニックは「抜け毛抑制＋発毛治療」を行います。

クリニックでの治療法

クリニックでの治療方法は大きく分けて以下の3つがあります。

最も多い治療方法が治療薬の利用です。薬は内服薬と外用剤の2種類があり、進行に応じて使い分けます。

自毛植毛は、自身の髪の毛を薄毛部分に移植する方法です。毛だけでなく細胞ごと移植するため、移植後も生えるメリットがあります。メソセラピーは、栄養因子を直接頭皮に注入する方法です。

出典：https://www.d-clinicgroup.jp/clinic/aga/beginner/
出典：https://www.agaskin.net/column/details/?id=detail_41

クリニック選びのコツ

クリニックは、以下の点に着目して選びましょう。

AGA治療は継続して行う必要があります。そのため、続けやすい費用で通いやすいクリニックがおすすめです。

また、実績があり、様々な治療内容に対応しているほうが、副作用が出た場合などに他の方法に切り替えてもらえます。

オンライン診断も利用しよう

最近は訪問せずに治療薬を処方してもらえる、オンライン診療を取り入れているクリニックも多いです。

忙しくて通院の時間が確保できない場合や、地方に住んでいて病院に通えない人でも続けられるメリットがあります。

AGAの治療薬は3種類

AGAの治療で使われる治療薬は以下の3つです。それぞれの特徴について、解説します。

プロペシア（フィナステリド）

引用：http://samuraiclinic.com/aga-finasteride/

プロペシア治療薬は、フィナステリドと呼ばれる成分を使用しているAGA治療薬です。2005年に厚生労働省に承認されて、日本で初めて販売されたAGA治療薬です。

他のAGA治療薬の中では比較的安価であり、副作用も少ないと言われています。

ザガーロ（デュタステリド）

引用：https://fit.clinic/medicine/aga/zagallo/

ザガーロ治療薬は、デュタステリドと呼ばれる成分を使用しているAGA治療薬です。プロペシアに続いて、2015年に厚生労働省に承認されたAGA治療薬になります。

プロペシアと比較して約1.6倍の発毛効果※が示されているので、プロペシアで効果が感じられなかった人にも有効です。

ミノキシジル

引用：https://ningyocho-cl.com/hair/minoxidil-kouka/

ミノキシジルは発毛効果のある攻めの薬です。もともとは高血圧患者の血圧を下げるために使用されていた薬になります。副作用として毛が生えることから、AGA治療にも使用されるようになりました。

外用薬は育毛剤に近いため効果は感じにくいですが、ミノキシジル内服薬は血管を拡張させ、眠っている毛を活性化させるので、効果は高いです。

出典：https://www.uktsc.com/thestyledictionary/minoxidil-effect

よくある質問

まとめ

今回は、AGAは治るのか、治療法や治療期間について解説しました。現代の医学ではAGAの進行を抑制することは可能ですが、根本的な治療はできません。

しかし、クリニックで治療を行えば、ほとんどの人が発毛効果を実感できます。

早めに治療を開始したほうが早く効果を実感できる傾向にあるので、薄毛が気になり始めたらすぐにクリニックへ受診するのがおすすめです。