
「MT4とは一体なに?」「MT4が使える国内のFX会社を知りたい」と考えている方もいるでしょう。
MT4とは、国内外で多くのトレーダーが愛用しているFXツールです。カスタマイズ性が高く、取引初心者から中・上級者までの使用に適しているのが特徴です。
メリットも多い一方で、国内の取引会社の中にはMT4を使用できない会社もあるので、利用時には注意が必要です。
本記事ではMT4の使い方や、Mac・スマホでのダウンロード方法などを紹介していきます。MT4が使えるFX会社も紹介するため、口座の開設先を迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
そもそもMT4とは?
MT4とはロシアのMetaQuotes Softwareが開発・提供している取引ツールです。主に以下のような特徴があり、FX取引に欠かせないものとなっています。
- 複数のテクニカル指標を同時に表示できる
- オリジナルのテクニカル指標を作成し、他のユーザーと共有できる
- 自動売買ができる
- 1つのMT4から複数業者の口座にログインできる
日本国内だけでなく、世界中のトレーダーたちに愛されているFX取引ツールで、世界で人気のあるFX取引ツールのひとつともいえるでしょう。
MT4のメリット(自動売買・情報量)
MT4にはさまざまなメリットがあります。ここでは代表的なものを4つ抜粋して紹介します。
- 無料で利用可能
- 自動売買にも対応できる
- 複数の取引会社に対応できる
- 情報量が多い
①無料で利用可能
MT4は、高性能でありながら無料で利用可能です。利用する上で必要なものは、「ツールをDLできるパソコン」「MT4を使用可能な取引会社のFX口座」のみとシンプルです。
②自動売買にも対応
MT4は、EAという自動売買プログラムを使用すれば、自動売買にも対応可能です。自動売買をすれば、仕事や家事・育児の合間に取引を行うこともできます。
- 本業が忙しい人
- 家事や家族との時間を大切にしたい人
- 取引時に感情要素を排除したい人
EAはご自身で開発することもできますし、すでに誰かが開発したEAを購入して使用することもできます。
③複数の取引会社に対応できる
MT4は、証券会社が提供している自社オリジナルの取引ツールと異なり、複数の会社で使い回して使用可能です。
複数の取引会社で使用できるので、取引やマーケット状況によって取引に使う口座を使い分けたい方にも向いています。
- 通貨ペアによって使い分ける
- 取引スタイルによって使い分ける
- システム障害のリスクヘッジ
④情報量が多い
MT4は情報量が多いので、取引勉強中の初心者から、自分で各種指標を使って分析を行いたい中・上級者の利用にも適しています。
またツール内の各種指標の情報量が多いだけでなく、ツールを使っているユーザーが多くMT4に関する情報収集が容易なのも魅力です。
- MT4の使用方法・トラブル対応に関する情報収集がしやすい
- MT4を使用したプログラムに関する情報も集まりやすい
MT4のデメリット(インジケーターの質・日本時間の表示)
MT4にはデメリットもあります。ここでは代表的なものを3つ抜粋して紹介します。
- 使用できる取引会社が限られている
- 初期設定だと日本時間が表示されない
- 有料インジケーター・EAの品質に差がある
①使用できる取引会社が限られている
MT4は全ての取引会社で利用できるわけではありません。口座開設する取引会社でMT4を使用できるかどうかは事前に確認が必要です。
②初期設定だと日本時間が表示されない
MT4はロシアの会社で開発、提供しているツールです。そのため、初期設定だと日本時間が表示されません。
インジケーターのインストール方法は使用しているパソコンのOSによっても異なるため、初めての方には難しく感じる作業かもしれません。
しかし外国為替の取引は時間帯によっても取引数や流動性が大きく変わります。よって、使用する場合は日本時間表示のインジケーターをダウンロードしておきましょう。
③有料インジケーター・EAは品質に差がある
MT4は、有料のインジケーターやEAを購入して自分で使用することができます。
外国為替取引について勉強中の方は、プロが使用している分析手法や自動売買プログラムを活用した方が利益を出しやすいと考えるかもしれません。
よって、開発元や過去の運用実績を確認しないで購入してしまうと、思ったよりも成績が伸びないこともあるかもしれません。
MT4のダウンロード方法(Mac・Windows・スマホアプリ)
実際にパソコンやスマホでMT4をインストールする方法を紹介していきます。なお、Mac版のMT4では使用できるツールに限りがあるのでご注意ください。
パソコン(Windows・Mac)のダウンロード方法
基本的には、MT4が使用できる取引会社の公式HPからインストールします。例えば、楽天MT4を使用したいのであれば、まずは楽天FXで口座開設をしてその後にDLする必要があります。
取引会社ごとに若干手順が異なる場合がありますが、基本的には以下の手順でインストールが可能です。
- MT4使用可能な取引会社で口座開設する
- 口座開設後、各社HPにアクセス
- ダウンロード画面を開く
- 使用しているOSを選択
- 落としたファイルをダブルクリック
- MT4をインストールする
スマホ(Android・iphone)でのダウンロード方法
スマホ版のMT4を使用する手順は、他のスマホアプリをダウンロードするときと同様です。Google playやApp Storeからアプリを検索し、インストールしましょう。
MT4の使い方は?デモ口座も使える?
MT4は便利な分析・取引ツールですが、自由度が高いことから、取引初心者やMT4を使い始めたばかりの方は使い勝手に戸惑うかもしれません。
チャート機能の使い方・特徴
MT4では以下のように種類豊富なチャートが使用可能です。
- バーチャート
- ローソク足
- ラインチャート
複数のチャートの中から、自分が得意なものを選んで使うことができます。取引勉強中の方や取引初心者は様々なチャートを試してみるのも良いでしょう。
画面の分割も可能
さらに、チャートウィンドウを分割することも可能です。分割表示によって、複数のチャートを同時に確認できるようになります。
画面の分割によって以下のようにさまざまな見た目にカスタマイズできるため、自分の使いやすい表示方法を探してみてください。
- 重ねて表示する
- 左右で分割表示する
- 上下で分割表示する
テクニカル分析の使い方・特徴
MT4では約50種類のテクニカル指標を使用できます。使えるテクニカル指標の種類が多いので自由度が高く、初心者向けの分析から高度な分析にまで対応可能です。
自分が得意としているテクニカル指標を組み合わせて、オリジナルで発注のタイミングや投資計画を立てることも可能です。
EA(自動売買プログラム)の使い方・特徴
MT4はEA(自動売買プログラム)にも対応しています。自動売買のプログラムを組むと、自分でチャートや為替相場に向き合うことなく注文や決済が可能です。
また、プロのトレーダーやプログラマーが開発したEAの購入も可能です。取引に自信がない方は、EAの購入も検討してみてはいかがでしょうか。
デモ口座も活用しよう
「口座を開設していないけれどMT4を試してみたい」と思っている方はデモ口座を開設し、インストールする方法もあります。デモ口座を使用すればツールの使い心地や操作性を試すことができます。
MT4とMT5の違い
実はMT4だけでなく、次世代版であるMT5も徐々に普及しつつあります。「MT4とMT5はどちらを使えばいいの?」「MT4じゃダメなの?」と悩む方もいるのではないでしょうか。
MT4とMT5の主な違いは、以下の通りです。
MT4 | MT5 | |
動作スピード | 遅くなる時がある | スピーディー |
時間足の種類 | 9種類 | 21種類 |
EAの数 | 豊富 | まだ少ない |
単純にツールに搭載された機能だけを確認すると、次世代版であるMT5の方が優れているという見方もできます。しかし残念なことに、MT5はまだ対応している取引会社が少ないのが現状です。
MT4を利用するときの注意点
MT4を利用するときに注意しておきたいポイントは以下3つです。それぞれ詳しく解説しているので、利用する際にはぜひチェックしてみてください。
- 有料インジケーター・EAの購入に注意する
- 自動売買に頼りすぎない
- デモ口座は操作性の確認に留める
①有料インジケータ・EAの購入に注意する
MT4ではプロのトレーダーが使用しているテクニカル指標や自動売買プログラムを購入できます。システムを購入すれば、自分に不足している取引知識や経験を埋めることができるかもしれません。
しかし有料のシステムの中には信頼性に欠けるものもあります。以下を確認し、信頼できるシステムにお金を払うようにしましょう。
- 発行元・開発者の経歴・実力を確認する
- システムの過去の成績を確認する
信頼性の薄いツールに使用料を払うと、システムにかかる費用と投資に費やす金額の両方を失ってしまう可能性もあります。
②自動売買に頼り過ぎない
MT4を使えば自動売買をすることができます。確かに、自分で注文をする手間を省けるため、条件に合致したらオートで注文や決済をしてくれるのは便利でしょう。
しかし、オートでの取引に頼りすぎてしまうと以下のようなデメリットもあります。
- 売買スキルや知識が身につかない
- 急な為替変動に対応しにくい
- 時間の経過と共にシステムが市場に対応しにくくなる
③デモ口座はあくまでも操作性の確認のみにとどめておく
MT4を使用するときには、基本的に各取引会社で口座開設をしてから各会社の公式HPよりツールをダウンロードする必要があります。
しかし、デモ口座で注意しておきたいのが、スプレッドや為替相場などの取引条件が通常の口座とは異なるという点です。
デモ口座はあくまでも各種ツールの使い心地を確認するときに利用するのをおすすめします。
MT4が使えるおすすめのFX会社3選
MT4は世界中で愛用者が多いツールですが、2021年8月時点では使用できる国内取引会社が限られています。
本記事では、MT4を使用できる国内取引会社の中でも特におすすめの会社を3社紹介していきます。
楽天FX
楽天FXは楽天グループのひとつである楽天証券が提供している外国為替取引サービスです。
大手ネット証券の中で唯一MT4を使用できる証券会社※でもあります。楽天FXでMT4口座を開設するためには、事前に楽天FX口座を開設している必要があるためご注意ください。
※公式サイトの文言によります。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド |
|
通貨ペア | 26通貨ペア |
出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fx/mt4/
FXTF
FXTFは、スプレッドの狭さを強みとしています。日本No.1最狭スプレッド挑戦計画※を発表し、国内FX業界No.1のスプレッド水準を維持しています。
対象となる通貨ペアは以下の5つです。
- ドル/円
- ユーロ/円
- ポンド/円
- 豪/円
- ユーロ/ドル
※公式サイトの文言によります。
1,000通貨からの少額投資に対応しており、通貨ペアも30種類と十分です。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド |
|
通貨ペア | 30通貨ペア |
出典:https://www.fxtrade.co.jp/speciality/?sitemap=speciality1
外為ファイネスト
外為ファイネストはHantecグループの日本法人が提供しているサービスです。
- 1,000通貨単位から取引可能
- スキャルピング取引OK
- 自動売買に対応
上記のようにユーザーのことを考えられたサービス対応が特徴です。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド※変動制 |
|
通貨ペア | 14通貨ペア |
出典:https://www.gaitamefinest.com/
MT4に関するよくある質問
まとめ
MT4とは、日本国内だけでなく世界中で愛用者が多いFXの取引・分析ツールです。カスタマイズ性に優れていて、自動売買にも対応しているのが魅力です。
Macやスマホアプリなどで利用できるため、取引時に使いやすいデバイスにインストールしておくと良いでしょう。
MT4は、自分で自動売買プログラムを作成することもできるほか、プロトレーダーやプログラマーが開発したプログラムを購入し使用して取引を行うこともできます。
ただし、MT4に対応しているFX会社は限られるため、MT4を使用して外国為替の取引をしたい方は、口座開設したい取引会社がMT4に対応しているかどうかご確認ください。