
「FXを始めてみたいけどやり方がわからない」と、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
FXは投資分野として人気ですが、安全に取引を行うためには、基本的な始め方・やり方を正しく覚える理解しておく必要があります。
そこで今回は、ゼロからFX学びたい初心者向けにFXを始めるための手順をわかりやすく解説します。基本的な準備を終わらせられれば、安心してFX取引を開始できるでしょう。
Contents
FXとは?わかりやすく解説
まずFXの基本的な意味を解説していきます。FXが何かよくわかっていない方は、ぜひ参考にしてみてください。
FXとは外国為替を売買すること
FXとは「Foreign Exchange」の頭文字で、正式な意味は「外国為替証拠金取引」です。日本円を払って米ドルを買うように、外国為替の売買で利益を狙います。
FXはレバレッジをかけた取引ができる
FXでは、元手より多くの金額を取引できます。たとえばFX専用口座に3万円を預けているだけでも、その2倍以上の金額を買えるのです。これを「レバレッジ」といいます。
レバレッジは個人トレーダーの場合、日本国内では最大25倍まで可能です。
FX取引の始め方を4STEPで解説!必要なものは?
FXをスタートするにあたり、口座開設から入金までの流れを把握しておきましょう。
- FX会社を選ぶ
- 口座を開設する(必要なもの)
- 証拠金の入金
- 通貨ペアの決定〜取引開始
①FX会社を選ぶ
FXを始めるには、まずはFX会社を選ばなくてはなりません。各FX会社のサービスを比較・検討して決めましょう。初心者がFX会社を選ぶ際には、以下の4つの点に着目するのがおすすめです。
FX会社を選ぶポイント
- 初心者向け動画など、情報コンテンツが充実している
- 取引コストが安い
- 使いやすい
- お得なキャンペーンが実施されている
②口座を開設する
FXを始めるには、専用口座が必要です。FX会社を決定したら、専用口座を開設しましょう。
必要書類としてマイナンバーカードに加え、運転免許証やパスポートのような本人確認書類のアップロードも必要です。
③証拠金の入金
必要な手続きが終わったら、「証拠金」として取引に要するお金を専用口座に入金しましょう。
証拠金を入れ終わったら、いよいよFX取引のスタートです。なお一部のFX会社では、入金や出金時に手数料がかかるため事前にご確認ください。
④通貨ペアの決定〜取引開始
通貨ペアとは、FXで取引する2国の通貨のことです。それぞれ基軸通貨と決済通貨と呼ばれ、「米ドル/円」のように表されます。
「米ドル/円」の場合、左側のドルが基軸通貨、右側の円が決済通貨です。
基軸通貨とは | 世界の中心として認識されている通貨・世界で取引量が多い通貨のこと。 |
決済通貨とは | 他国と交換がしやすい通貨のこと。 |
通貨ペアが決まったら、いよいよ取引開始です。後ほど取引の流れについても詳しく解説していきます。
初心者におすすめの通貨ペア
FXで取引するためには、基軸通貨と決済通貨のペアを決める必要があります。
初心者がどの通貨ペアにしたら良いのか迷ったら、まずこの3つの中から始めてみると良いでしょう。なお、通貨ペアの選び方のポイントは以下の3つです。
- 取引量の多さ
- スワップポイント
- ドルストレート
取引量が多いと情報収集もしやすいので、初心者には特におすすめです。また、利益を出したいならスワップポイントで選ぶのも良いでしょう。
FX取引のやり方・少額投資のポイント
一般的なFX取引は、以下4つの流れで行います。ここではそれぞれの工程に関してより詳しく解説。ポイントなどを紹介していきます。
- 通貨ペアを選ぶ
- 取引金額(少額投資のポイント)
- 注文方法を選ぶ
- 通貨を決済する
①通貨ペアを選ぶ
初心者は「米ドル/円」のような、メジャー通貨を選びましょう。理由は以下の3つです。
- スプレッドが狭い
- 情報量が多い
- 相場が安定しやすい
メジャーな通貨は、スプレッドが狭いのが特徴です。特に「米ドル/円」は、多くの取引所において、スプレッドが狭い銘柄として活躍しています。
②取引金額を決める
取引する通貨ペアが決まったら、実際にいくらで取引するか取引金額を決めます。初心者は、慣れるまでは少額から始めると安心です。
FX会社によって最小取引単位が異なり、1,000通貨や10,000通貨を最小取引単位として設定している会社が一般的です。
証拠金の一例
なお、最小取引単位が1,000通貨・10,000通貨の場合の必要な証拠金の例は以下の通りです。※通貨ペア「米ドル/円」、1ドル=100円、レバレッジ25倍の場合
1,000通貨で必要な証拠金 | 1,000×100÷25=4,000円 |
10,000通貨で必要な証拠金 | 10,000×100÷25=40,000円 |
このように、最小取引単位によって必要な証拠金の金額に大きな差が生まれます。
③注文方法を選ぶ
FX取引を始めるには、まず、注文方法を選ぶ必要があります。注文方法には主に以下の3つがあります。
成行注文 | 現在の為替レートで注文すること。 |
指値注文 | 現在の為替レートより有利な状態を指定して、注文すること。 |
逆指値注文 | 指値注文の逆で、高い状況で買い、安い状態で売る注文のこと。 |
他にもOCO注文やIFD注文、IFO注文などの方法がありますが、初心者はまずは基本の注文方法をマスターしておくと良いでしょう。
④通貨を決済する
FXはでは、利益が出そうになったり、大きな損失が出そうになったりしたタイミングで決済をします。
買った通貨を売ったり、先に売ったあとで買い戻したくなったら決済注文を行います。
強制ロスカットに気をつけよう
強制ロスカットは損失が大きすぎた結果、ユーザーがもっているポジションを強制決済することです。知らないうちにポジションが消えていたら、ロスカットを受けたと考えましょう。
損失が確定してしまうため、できるだけロスカットは避けたいものです。チャートを注視し、最適なタイミングで損切りできるように努めることが大切です。
FX会社を選ぶ4つのポイント
ここでは、FX会社を選ぶ上で大切なポイントをまとめました。
- 最低取引単位
- スプレッド
- 通貨ペア
- キャンペーン
①最低取引単位
最低取引単位は、多くても1,000通貨がおすすめです。単位が多いと購入金額も増えてしまうため、初期投資には不向きだと言えるでしょう。
②スプレッド
スプレッドとは、取引にかかるコストのことです。初心者には、スプレッドが低い水準のものがおすすめです。最初から手数料が発生してしまうと、計算がややこしくなる場合もあるからです。
また、スプレッドが狭いほうがコストを抑えられます。
③通貨ペア
自分が取り扱いたい通貨ペアを基準にFX会社を選ぶことも大切です。
国内のFX会社の場合、ほとんどが20〜30の通貨ペアに対応しています。どのFX会社も主要な通貨ペアには対応しているので、通貨ペアの多さは初心者のうちにはあまり気にならないかもしれません。
しかし、将来的に取り扱いたい通貨ペアが出てくる可能性もあるので、複数のFX会社を比較した中で通貨ペアの種類が少なすぎるFX会社は避けるのが無難でしょう。
④キャンペーン
FX会社では、口座開設をするとキャッシュバックされるキャンペーンを開催していることがあります。
また、キャッシュバックキャンペーンだけでなく、取引量に応じてキャンペーンに応募できるFX会社もあります。
はじめてFX取引をする際の注意点
ここからは、FX初心者が取引をする際に注意すべき点を3つご紹介します。
- レバレッジを高くしすぎない
- 相場は24時間動き続けている
- 自分に合ったFX会社を選ぶ
①レバレッジを高くしすぎない
レバレッジを高く設定すると、少ない証拠金で多くのお金を運用できるので、その分大きな利益を得られる可能性があります。
レバレッジが高いほど証拠金維持率が低くなるので、少しの相場変動でも強制ロスカットになる可能性もあります。
②相場は24時間動き続けている
為替相場は24時間休みなく動き続けているため、目を離しているうちに市場が激変している可能性もあります。
市場は24時間動き続けていても、土日は世界のほとんどの金融機関が休日としているため取引ができませんが、一部の国では日本時間が土日であっても取引できる場合があります。
このように、土曜日の終値と月曜の始値が同じとは限らないので注意が必要です。
③自分に合ったFX会社を選ぶ
FX会社が異なれば、スプレッドや通貨ペアなども違ってきます。また、初心者にもわかりやすいかどうかも違うので、自分に合ったFX会社を選ぶ必要があります。
よって、なんとなくFX会社を決めるのではなく、自分の取引スタイルに合っているかよく吟味して選びましょう。
【初心者向け】おすすめのFX会社3選
おすすめのFX会社を3つ厳選してご紹介します。どのFX会社も国内大手なので、機能性もよく初心者にもわかりやすい情報が満載です。
SBI FXトレード
- 1通貨から取引ができる
- スプレッドが業界最低水準※公式の文言による
- 2021年オリコン顧客満足度調査「初心者部門」第1位の実績※
※ https://life.oricon.co.jp/rank_fx/beginner/
SBIFXトレードは、1通貨から取引ができるFX会社です。
2年連続でFX取引初心者部門でオリコン顧客満足度も1位を獲得※2しており、初心者にも使いやすいFX会社と言えます。
最低取引単位 | 1通貨 |
スプレッド※2021年5月28日現在 |
|
通貨ペア | 34通貨 |
出典:https://www.sbifxt.co.jp/
DMM FX
- FX取引でポイントがたまる
- 取引ツールが使いやすい
- 電話・メールだけでなくLINE問い合わせにも対応
DMM FXは、国内でも有数の大手FX会社です。最短1時間で取引を開始できる※ので、思い立ったらすぐにFXを始められます。※『スマホでスピード本人確認』を選択した場合のみ
スマホアプリで全ての機能を使用できるので、いつでもどこでもマーケットのチェックや取引ができるでしょう。
なお、問い合わせは24時間可能で、特に問い合わせ方法は電話やメールはもちろんのこと、LINEにも対応しているのはFX業界初です。※公式サイトの文言による
最低取引単位 | 10,000通貨 |
スプレッド ※原則固定(例外あり) |
|
通貨ペア | 21通貨 |
出典:https://fx.dmm.com/
GMOクリック証券 FXネオ
- 機能性の高いFXアプリ「GMOクリックFXneo」
- 業界最小水準のスプレッド※
- 24時間サポート無料
GMOクリック証券 FXネオは、初心者でも使いやすいFX会社です。取引手数料は無料でスプレッドも業界最小水準※、口座開設手数料無料なのでローコストでFXをはじめられます。
※公式サイトの文言による
なお24時間無料でサポートしてくれるため、夜間の取引も安心です。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド※2021年5月28日現在 |
|
通貨ペア | 21通貨 |
出典:https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/
【よくある質問】学生でも取引可能?確定申告は必要?
まずは取引に使うFX会社を決めて口座開設するところから始めます。その後、取引口座に証拠金を入金して、取引スタートです。
また、基本的に18歳以上であれば学生でも口座開設は可能です。ただし、未成年の場合は保護者の同意が必要となるケースもあるので、事前に確認しましょう。
まずは通貨ペアを選ぶところから始めます。次に取引金額を決めて注文方法を選んだら、通貨を決済して取引を行います。
なお、FXで稼いだ場合は原則として確定申告が必要です。ただし、給与所得者・年金生活者は、FXの利益が20万円以下の場合には確定申告の必要はありません。
まとめ
今回は、FXの始め方・やり方について詳しく解説しました。FXを始めるには、専用口座が必要です。マイナンバーカードと本人確認書類など必要なものを用意し、手続きを済ませましょう。
取引では成行や指値、逆指値といった注文ができます。FXの攻略には知識を要するため、本やセミナー・動画などを活用しながら、自身にあったやり方で勉強しましょう。
知識を重ねながらFXで大切なことをひとつずつ学ぶのが、FXを存分に楽しむポイントです。まずは少額からチャレンジしてみてくださいね。