
「FXのスプレッドとは何だろう?」「スプレッドは変動するの?原則固定とは?」と、FXを始めたばかりでは戸惑う人も多いでしょう。スプレッドとは簡単に言うと、FXの取引にかかるコストです。
スプレッドはFX会社や通貨ペアによっても違うため、FX会社や通貨ペアの選び方にも関わります。そこで今回は、スプレッドの意味について、計算方法や広がるタイミングなどを含めて詳しく解説します。
Contents
おすすめのFX会社4選
DMM FX
DMM FXは、口座開設完了までの時間が短いのが特徴のFX会社です。申し込み完了から最短1時間※で口座開設手続きが完了します。※DMM FXの申込みで『スマホでスピード本人確認』を使用した場合(休業日を除く)
スプレッドも比較的狭く、出金手数料やロスカット手数料などの各種手数料が無料なので、コストを抑えて取引をしたい人にもぴったりです。
最低取引単位 | 10,000通貨 |
スプレッド ※原則固定(例外あり) |
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通貨ペア | 21通貨ペア |
主な取引ツール |
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出典:https://fx.dmm.com/
GMOクリック証券
GMOクリック証券は、使いやすいツールが充実しているFX会社です。パソコン・スマホ両方のツールが提供されているので、自分の使いやすいデバイスでチャートの分析や注文が行えます。
取引口座はFX専用口座だけでなく、FX以外の取引もできる証券取引口座も選べます。FXだけでなく他の投資にも興味がある人は、この機会に証券取引口座を開設しても良いでしょう。
最低取引単位 | 1,000通貨 |
スプレッド※原則固定 |
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通貨ペア | 20通貨ペア |
主な取引ツール |
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出典:https://www.click-sec.com/
外為どっとコム
外為どっとコムは、取引単位1,000通貨から取引が可能なFX会社です。1ドル100円計算であれば4,000円という少額から取引ができます。
※対象期間:口座開設月から翌々月末まで
取引できるデバイスも、PCやスマホだけでなく、iPadなどと豊富なので、自分に合わせて取引も可能です。
最低取引単位 | 1,000通貨 ※RUB/JPYは10,000通貨 |
スプレッド |
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通貨ペア | 30通貨ペア |
主な取引ツール |
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出典:https://www.gaitame.com/
※対象期間:口座開設月から翌々月末まで
SBI証券
SBI証券は、FXのほかにも国内株式や債券、外国株式などを扱っている証券会社です。最低取引単価が1通貨なので、非常に少額から取引を始められます。
また、SBI証券で持っている国内株を担保に外国為替の取引を行うサービスも用意されています。株式を担保にできれば、資金を抑えてFXにチャレンジできるでしょう。
最低取引単位 | 1単位 ※通貨ペアにより取引単位が異なります。 |
スプレッド |
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通貨ペア | 28通貨ペア |
主な取引ツール |
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出典:https://www.sbisec.co.jp/ETGate
おすすめFX会社のスプレッド一覧
ここでは、本記事でご紹介した以下の4つのFX会社のスプレッドを比較してみましょう。今回は、以下の通貨ペアの価格差コストを比較していきます。
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- NZドル/円
- トルコリラ/円
- 南アフリカランド/円
- メキシコペソ/円
※各スプレッドは2021年8月23日時点のものです。キャンペーン等により最新のスプレッドとは異なる場合があります。
DMM FX | GMOクリック証券 | SBI証券 | 外為どっとコム※1 | |
米ドル/円 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.2銭原則固定※例外あり |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭 | 0.5銭原則固定※例外あり |
英ポンド/円 | 1.0銭 | 1.0銭 | 1.0銭 | 1.0銭原則固定※例外あり |
豪ドル/円 | 0.6銭 | 0.7銭 | 0.7銭 | 0.7銭原則固定※例外あり |
NZドル/円 | 0.8銭 ※キャンペーン中 |
1.2銭 | 1.2銭 | 1.2銭原則固定※例外あり |
トルコリラ/円 | 原則固定対象外 | 原則固定対象外 | 2.8銭 | 原則固定対象外 |
南アフリカランド/円 | 1.0銭 | 0.9銭 | 1.8銭 | 0.9銭原則固定※例外あり |
メキシコペソ/円 | 0.2銭 | 0.2銭 | 0.3銭 | 0.2銭原則固定※例外あり |
※1 午前3時~午前9時の場合
比較表から見てわかるように、トルコリラ/円を除く主要通貨のスプレッドには、各FX会社で大きな違いはありません。
FXのスプレッドとは|計算方法など解説
スプレッドとは、買値(Ask)と売値(Bid)の差額のことです。売値より買値のほうが高く設定されており、同時に同じ通貨を売買した場合にはスプレッドの金額分がコストとしてかかります。
差額が大きいほどスプレッドは広い、小さければ狭いと表現され、単位は円との取引であれば「銭」、それ以外は「pips」と表記されます。
スプレッドは通貨ペアやFX会社によって違いがある
「ドル/円」は0.2銭、「ユーロ/円」は0.5銭など、通貨ペアによってスプレッドの幅は違います。スプレッドは貨幣の流通量などを参考にFX会社の判断で設定されているため、FX会社によっても違いがあります。
一般に流通量の多い通貨ペアのほうがスプレッドが狭い傾向です。そのため、なるべくコストをかけずに取引をしたいなら「ドル/円」のように人気の高い通貨ペアを選ぶのもよいでしょう。
スプレッドの「原則固定」とは?
スプレッドは基本的に常に変動するものです。しかし、取引をする人としては、スプレッドが変動していると頻繁にスプレッドをチェックしなければならず、非常に手間になります。
そのため、取引がしやすいようにスプレッドを固定し、サービスを利用しやすくしているFX会社が増えています。
ただし、相場が急変している場合や、金融市場の休場日や営業休日明けのマーケットオープン時など、市場の流動性が低下している時間帯は例外です。原則固定でもスプレッドが広がる可能性があります。
スプレッドの計算方法
例えば米ドル/円のスプレッドが0.2銭だったとしましょう。仮に10,000ドル購入したとすると、取引コストは10,000通貨×0.2銭=20円になります。
つまり、10,000通貨の取引量では20円のコストがかかる計算です。
取引通貨単位が増えれば増えるほど、価格差コストの影響も大きいです。FXは取引量が多いので、少しのスプレッドの差も大きなコストになる可能性があります。
FXのスプレッドが変動・広がるタイミング3つ
スプレッドが変動するタイミングには共通しているものがあります。ここでは、スプレッドが変化しやすいタイミングについて詳しく解説します。
- 経済指標の発表直後
- 大きな経済・政治ニュースが起きたとき
- 取引数が少ない時間帯・時期
①経済指標の発表前後
米国の雇用統計や各国の経済指標発表前後には、スプレッドは変動しやすいです。
投資家たちが取引を控えるとそれだけ通貨の流動性が低下するため、スプレッドが変動しやすくなります。
②大きな経済・政治ニュースが起きたとき
大きな経済・政治的なニュースがあったときには、為替変動が起きやすく価格差コストも広がりやすいです。
為替変動の規模や内容によっては、投資家たちが取引を控え、通貨の流動性が低下する可能性もあります。過去にスプレッドが広がった例には、リーマンショックや東日本大震災などがあげられます。
③取引数が少ない時間帯・時期
取引数が少なくなる時間帯や時期は、通貨の流動性が下がるので広がりやすいです。例えば、ニューヨーク市場が閉まる日本時間の5時~8時は、広がりやすい傾向にあります。
FXのスプレッドで気をつけたいポイント2つ
外国為替取引時の価格差コストは単純に広いか狭いかだけを見ればいいのではありません。ここでは、スプレッドの狭さと併せて確認しておきたいことを2つご紹介します。
- スプレッドは変動制
- 取引量が増えるほど影響が大きくなる
①スプレッドは変動制
多くの取引会社ではスプレッドは原則固定と表現しています。ただし原則固定には例外があり、時間やマーケット・取引状況によって変動します。
FX会社の公式サイトでは、主要通貨のスプレッドを紹介しているケースが多いです。しかし、必ずしも紹介された価格差で常に取引できるわけではないことを理解しておきましょう。
②取引量が増えるほど影響が大きくなる
スプレッドは取引量が増えれば増えるほど影響が大きくなります。
1日で何度も取引を繰り返しているデイトレーダーと、スワップポイント目的で長期保有している場合を比較すると、取引量が少ない分、スプレッドの影響をより受けやすいのはデイトレーダーです。
FX会社の選び方3つ
スプレッドは取引コストのひとつなので、狭ければ狭いほど利益を得やすくなります。しかし、スプレッドの狭さだけで使用する取引会社を選ぶのはおすすめできません。
そこでここでは、FX会社を選ぶ際のポイントを3つ解説していきます。
- 取引手数料や入出金手数料にも注意する
- スプレッド提示率も確認する
- ツールの使い勝手や約定力なども考慮する
①取引手数料や入出金手数料にも注意する
狭さだけでなく、取引手数料や入出金にかかる手数料も確認しておきましょう。国内のFX会社の多くは、取引手数料や口座管理手数料を設定していません。ただし中には各種手数料が必要なケースもあります。
②スプレッド提示率も確認する
スプレッドは原則固定ですが、取引状況やマーケット状況によっては広がる場合もあります。
各社が発表しているスプレッド提示率を見ると、一定期間でどれだけ決められた範囲内で価格差コストが維持されていたかが分かります。
③ツールの使い勝手や約定力なども考慮する
取引ツールの使い勝手や各社の約定力も調べておきましょう。取引ツールが使いやすければ、毎回の注文や分析もしやすくなります。
FX会社の中には取引ツールを試せるデモ口座を用意している会社もあります。デモ口座は無料で取引を体験できるため、積極的に活用したいツールです。
FX口座に関するよくある質問
まとめ
今回は、FXのスプレッドについて、計算方法やおすすめのFX会社などを解説しました。スプレッドとは、通貨ペアごとの売値と買値の差額です。
FX取引によって利益を得ようとする際に実質的な取引コストとして負担することになります。そのため、スプレッドが狭ければ狭いほどコストを抑えて投資可能です。
スプレッドはFX会社によって異なりますが、主要な通貨ペアではほぼ同じことが多いです。
そのため、FX会社を選ぶ際にはスプレッドの狭さだけでなく、取引ツールの使いやすさや各社の約定力など、トータルで比較検討するとよいでしょう。
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